日本伝統芸能でもある歌舞伎を一度は観てみたい!と思っても『歌舞伎』と聞くとなんだか、「難しくてストーリーが分からなさそう…」「歌舞伎って高いんじゃないの….」なんて思っていませんか?
そう思っているあなたに、ぜひ歌舞伎の世界を体験してほしい!
今日は、そんな歌舞伎初心者さんでも楽しめる方法をご紹介します♪
これを見れば、きっと「よし、歌舞伎に行ってみよう!」と思うこと間違いなしですよ!
目次
歌舞伎の基本
歌舞伎の歴史
歌舞伎の由来は、「傾く(かぶく)」とされています。「傾く」とは、派手な衣装や奇抜な異形を好むもののことを言い、そういったものたちを「かぶき者」とも言いました。
そうした「かぶき者」の奇抜な衣装や斬新な動きを取り入れたのが、出雲阿国によって初まった「かぶき踊り」とされています。全国に広がった「かぶき踊り」時代の流れとともに、「女歌舞伎」「若衆歌舞伎」「野郎歌舞伎」などと形を変え、現在の歌舞伎の土台ができあがりました。
「かぶき踊り」が始まったとされるのは1603年なので、なんと歌舞伎の歴史はすでに400年続いているということになるんです!
歌舞伎の見方
歌舞伎の席は、格安な席から贅沢気分を味わえる席まで多種多様な席があります。
チケットの種類は下記の5つがあります。
○1階桟敷席(20,000円)2名ずつ入れる堀ごたつ式のボックス席で、ちょっとリッチな感覚を堪能できます。 お茶やおしぼり、事前に予約すればお弁当(別途料金)も出てきますよ!
○1等席(18,000円)1階から2階の前方。1階の中央7列目から9列目が中でも、最も見やすく“最上”といわれています!
○2等席 (14,000円)2階の後方席。上方から舞台全体を見渡すことできるので全体的な雰囲気を味わいたい人にオススメ!
○階A~B席(4,000円~6,000円)このあたりの席では「○○屋!」と声をかける、「大向う(おおむこう)」と呼ばれる歌舞伎通の人にも出会えるかも!
○一幕見(ひとまくみ)席(約1,000円~)4階の自由席。リーズナブルな席で、気軽に好きな演目だけ観たい人向けです!!
この一幕見席こそが、歌舞伎初心者さんにぜひオススメしたい席なのです!
【一幕見席】
一幕見席とは、歌舞伎座の4階にあり、椅子席約90名、立ち見約60名の計150名ほどの席です。
すべて自由席で当日券のみの取り扱いなので予約はできませんが、当日に思い立っても、早めに行けば歌舞伎を気軽に観ることができます!
また一幕見席は、好きな演目だけ見られるので、上演時間も1時間前後と気軽に楽しむことができますよ♪
チケット代も1000円〜2000円(座席や演目によって大きく異なります)とお手頃な価格なので、お試しで歌舞伎を観たい方にもってこいなんです!!
さらに初心者の方でも、歌舞伎を楽しめるツールとして、筋書きとイヤホンガイドがあります。
【筋書き】
映画館でいうパンフレットのようなもので、それぞれの作品についての解説やあらすじ、見どころなどが載っています。あらかじめ読んでおけば、大まかなストーリーが分かるので、舞台もより楽しめますよ!
【イヤホンガイド】
イヤホンガイドは、ほとんどの劇場でレンタルでき、音声による同時解説してくれる機器です。
舞台の進行に合わせて、登場人物やあらすじ、衣装や道具などを解説してくれるので、セリフがわからなくても楽しめちゃうんです!
演目の選び方
(引用元:Nature and Culture in Japanより抜粋)
歌舞伎は、古典から現代の漫画まで幅広いジャンルの演目があります。
演目の選び方は、人それぞれで「この人が出ているコレが観たい!」、「このセリフどこかで聞いたことあるけど、実際にどんな場面で言ってるんだろう?」と自分が気になっているものを選んでみるのがオススメです!
選び方がさっぱり分からない!という方でも楽しんでいただけるのが、成田屋の「歌舞伎十八番」の内、『助六由縁江戸桜』や、『勧進帳』、『連獅子』などです。こちらの作品は、“これぞ歌舞伎!”という雰囲気を味わい方にはオススメです。
またこれらの作品は、多くの方が一度は目にしたことのある登場人物が見られるのも特徴ですよ!
歌舞伎を体験するなら
せっかくだから、五感全てで歌舞伎を体験したい!という方に必見の歌「舞伎座ギャラリー」!
歌舞伎座タワーの5階にある「舞伎座ギャラリー」には、子どもから大人が楽しめる仕掛けがいっぱいありますよ!
ギャラリー内には、実際に使われている小道具がたくさん!三味線を弾く体験も♪
また、歌舞伎座タワーの5階の屋上には庭園があり、「ここは本当に銀座!?」なんて思ってしまうような空間が広がっていますよ♪
ちなみに、朱色の五右衛門階段を降りる途中、1枚だけ“反転した鳳凰”の瓦があるんです!
ぜひ探してみて!
お食事とお買い物
演劇の合間や終了後に、お食事やお買い物も楽しみたい!
普段はなかなかお目にかかれない歌舞伎ならではのお土産を選ぶだけでも、ワクワクすること間違いなしです!
〈お食事〉
【やぐら】
お弁当を座席で食べるなら、歌舞伎座 地下2階「やぐら」がオススメ!くまどり弁当など、歌舞伎の世界を存分に味わえるものがあるのは楽しいですよね♪
スポット情報
住所 | 東京都中央区銀座4-12-2地下2階 |
営業時間 | 9:00~21:00(売切れ次第閉店) |
定休日 | 定休日は店舗に要確認 |
問い合わせ | 03-3545-6576 |
【歌舞伎茶屋】
ちょっと小腹が空いたなぁ。なんて思ったときはココ!うどんやそばの他に、歌舞伎ぜんざいや、歌舞伎あんみつといったテイクアウトできる甘味もあるんです。“ちょこん”とアイスの上に乗ったくまどりの模様が入ったおせんべいも可愛いので、思わず写真を取りたくなっちゃいますよね!
スポット情報
住所 | 東京都中央区銀座4-12-2地下2階 |
営業時間 | 9:30~18:30(ラストオーダー18:15)/10:00~17:30(4月) |
定休日 | 不定休 |
問い合わせ | 03-3545-6573 |
【歌舞伎そば】
多くのメディアで取り上げられてきた歌舞伎そば。歌舞伎座の近くのお店ということもあり、歌舞伎役者さんも時々訪れると評判のお店です!
また、メニューの中にはワンコイン以下で食べられるものもあり、リーズナブルという点でも魅力的ですね。
スポット情報
住所 | 東京都中央区銀座4-12-2歌舞伎座裏 |
営業時間 | 11:00~18:30(LO18:15) |
定休日 | 土・日・祝祭日 |
問い合わせ | 【電話番号】03-3543-4510 |
〈お買い物〉
【歌舞伎座フェイスパック】
歌舞伎座に来たら欲しいお土産の一つでもあるフェイスパック!つけるだけで、あなたも歌舞伎役者さんにみたいになれちゃいますよ!
珍しいお土産として、海外からのお客さんにもオススメです。
【狂言煎餅】
ばらまき用のお土産ならコレ!程よい甘さで、サクサクとした食感がたまらず何枚も口にしてしまいますよ。またこちらの煎餅は、1枚1枚に歌舞伎演目の絵が焼印されていて、見ても楽しめるお土産としてオススメですよ♪
歌舞伎座劇場一覧
〈東京・銀座〉
【歌舞伎座】
1925年(大正14年)に開場された新橋演舞場は、歌舞伎座から徒歩5分のところにあります。
松竹の主要劇場として歌舞伎以外にも新喜劇、ミュージカル、歌手による芝居公演などを上演しています。2階には落ち着いた食事や喫茶があり、季節感あふれるお食事を楽しむこともできます!
スポット情報
住所 | 東京都中央区銀座4-12-15 |
問い合わせ | 【電話番号】03-3545-6800 |
アクセス | 日比谷線・都営浅草線 「東銀座駅」3番出口 銀座線・丸ノ内線・日比谷線 「銀座駅」A7番出口より徒歩5分 |
〈そのほか劇場〉
【新橋演舞場】
1925年(大正14年)に開場された新橋演舞場は、歌舞伎座から徒歩5分のところにあります。
松竹の主要劇場として歌舞伎以外にも新喜劇、ミュージカル、歌手による芝居公演などを上演しています。2階には落ち着いた食事や喫茶があり、季節感あふれるお食事を楽しむこともできます!
【大阪松竹座】
関西初の西洋劇場として1923年(大正12年)に誕生したのが、大阪・道頓堀にある松竹座です!
長年、数々の洋画作品の上映を行ってきましたが、1997年(平成9年)に演劇の劇場として再生されました。松竹制作の歌舞伎、新劇のほか、新喜劇、歌劇など幅広いジャンルも上演されています。
【京都四条南座】
出雲阿国が「かぶき踊り」をしたといわれる場所、京の四條河原に建つ南座は、多彩なジャンルでエンタテインメントの中心であり続けました。
南座は400年に渡り歌舞伎を上演し続けてきた日本最古の歴史と伝統を持つ劇場で、1996年(平成8年)には南座の建物が国の登録有形文化財に登録されました!
ライターから一言
なんだか、最初は堅苦しいイメージだった歌舞伎が身近なものに感じませんか?
歌舞伎を楽しむと一口に言っても、いろんな楽しみ方があるので、ぜひ自分なりの歌舞伎の世界を堪能してみてはいかがでしょうか?