緑豊かな東京都の多摩地域の中心部に位置する国分寺市。市名にもなっている国分寺駅から歩いて1分ほど。駅直結の通路沿いに向かうと見えたのはカワセミが描かれた看板でした。
2020年5月に開院された内科・糖尿病・代謝内科の診療を行う『国分寺内科クリニック』は、瑠璃色の羽にオレンジのお腹が美しいコントラストのカワセミが描かれた新しいクリニックです。
国分寺市の象徴である鳥“カワセミ”が本当にクリニックの周りを飛び回るかのような、外観は親近感溢れるものでした。そんな『国分寺内科クリニック』に今回は取材させていただき、木村院長のお話を直接聞くことに成功。
朗らかで優しい木村院長のお言葉は身に沁みるものばかりで、私自身勉強になった1日でした。
ところで、皆様。“糖尿病”と聞くと何を思い浮かべるでしょうか。合併症・一生付き合っていかなければならない病気・生活習慣が整っていない人がなるもの…などなど、さまざまなイメージをもたれる病状だと考えている方が多いと思います。
しかし、糖尿病は偏った生活を送っている人だけが発症する病気ではないのです。
医学的に未だ解明されていない点もある“糖尿病”は、発症も治療も時間を要するものだからこそ、専門的な知識を持ち合わせた医師による懸命な治療が必要になってくる病気だと知っていましたか?
糖尿病という病を甘くみてはいけないのです。これは誰しもに言えることで、医師と患者様が手を取り合って治療しなければいけません。
名前はよく知られている病気ですが、この病気の本当の恐ろしさと治療の大切さは世の中に十分理解されていないと考える木村院長。
木村院長による治療であれば、私も糖尿病と向き合えることができるだろうと今日の取材を通して感じました。そんな取材を通して、『国分寺内科クリニック』と木村院長が語る糖尿病の本質をご覧ください。
目次
国分寺内科クリニックの特徴
POINT1:理科好きな院長が医師になることを志した意図
「小さい頃から理科が好きで、科学の研究に興味があった」と語る木村院長。千葉県の柏市に生まれた木村院長は、利根川のすぐ近くに家があったことから、自然の豊かな場所で虫取りや魚釣りをして遊んでいたとお聞きしました。
幼少期から自然と触れ合っていたからこそ、理科への興味を募らせていたようです。そのため進学するにあたって選択してきたのは理系の道でした。勉強することへの意欲の高さから、医学部に入学した以降も、苦になることなく医療への勉強に身を投じました。
「実際に医療現場で働かないと、医学の本質は学ぶことができない」とおっしゃった木村院長。そう考える経緯に至ったのは、臨床研修がはじまりでした。研修先に向かったのは東京都の江東区に位置する江東病院。大学病院とは異なる一般の病院で研修したことで、医療現場の現場の現実を知ったとお聞きしました。
数ある診察科目の中から、内科を選択した理由は全身を幅広く診療したいとの考えから、手技を極めるよりも、学問的な部分へ魅力を感じたため内科医になることを決意しました。
多くのものに応用可能な研究がしたく、幅広い分野に関わりがある内科、特に糖尿病は全身に関係する病気だからこそ興味を持ったと語る木村院長。
ここからが、木村院長の糖尿病内科医としてのスタートでした。ものごとを深く考え、学び続ける力と意欲溢れる木村院長だからこそ、医師という仕事へ駆け出すことにも恐れを感じず突き進むことができたのでしょう。しっかりとした意思を持つ木村院長に私自身強く感銘を受けました。
POINT:2糖尿病を専門的に診る国分寺内科クリニックのあり方とは
糖尿病という病は、合併症を引き起こすリスクの高い病気でありながら、未だ解明されていないことも多い未知なるもの。そんな糖尿病を木村院長が専門的に学ぼうとした理由がありました。
「糖尿病はガイドラインがしっかりしているから、診断だけなら誰でもできるだろう。しかし、糖尿病治療はそうではない」
木村院長のお言葉通り、糖尿病の治療は決して簡単なものではありません。神経障害や網膜症・腎症などの3大合併症から、動脈硬化などさまざまな症状を引き起こす要因になる病気、それが糖尿病です。
「糖尿病は痩せている自分には関係ない」、「偏った生活を送っているから糖尿病になるんだ」と考えている方もいるのではないのでしょうか。実はそうではないのです。どんなに暴飲暴食しても糖尿病にならない人もいれば、どんなに健康に気を付けても糖尿病になってしまう人もいるのです。
「初期の糖尿病は、ボヤのようなもの。早めの治療が必要な病気で、合併症を引き起こしてから治療するのでは遅いんですよ」と語る木村院長。だからこそ、患者様にはどうにもならない状態になる前に、糖尿病の治療の大切さを理解してもらう必要があるとお聞きしました。
そのため糖尿病に関して専門的な知識をもつ医師が診療を行うことが重要であり、それが今の医療です。「生活習慣病」とは、「だらしない人がなる病気」という意味ではなく、「生活習慣を改善することで、薬などを使わなくても改善するチャンスがある病気」だと木村院長はおっしゃっていました。
普段の生活を変えることは決して簡単なことではありません。しかしながら、心身の健康を考えると生活と折り合いをつけながら努力することが必要です。糖尿病という病気の怖さは皆様が想像した以上のもの。そしてその病は医師による適切かつ献身的な診療・治療が重要になります。
『国分寺内科クリニック』は、患者様への生活習慣病への理解を深めるため尽力しているクリニックです。
POINT3:患者様目線に立ち考える国分寺内科クリニックの未来
5月に開院した国分寺クリニックは、スタートを切ったばかりの新しいクリニックです。
「糖尿病や代謝疾患に悩む患者様に定期的な通院をしていただくのはもちろん、今後は糖尿病患者会や糖尿病教室を開きたいと思っています」と木村院長はおっしゃっていました。
東京大学付属病院で勤務中に、実際に糖尿病教室を行なっていた経験がある木村院長。患者様からお褒めの言葉をいただいたこともあり、医療教育にも意識を向け始めたとお聞きしました。
『国分寺内科クリニック』では、一般内科や糖尿病診療だけでなく、脂質異常症・高血圧症・肥満症高尿酸血症・痛風など幅広い診療を行なっています。どの治療も患者様の生活習慣に関係するだけでなく、合併症のリスクを伴うものばかり。
全身に広がる危険性のある病気の根源だからこそ、診療の総監督として糖尿病や脂質異常症患者様の治療に当たらなければならないと考える木村院長は、頼もしく心が引き締まります。
病気を治すのは医師だけの力ではありません。患者様がどれほどまで病気や治療に対する理解力を高めるかが、伴となります。だからこそ、教室や患者会を開きたいと考える木村院長のお言葉には説得力がありました。
『国分寺内科クリニック』はこの先も発展し続けるのでしょう。クリニックのシンボル・カワセミのごとく、よりより医療の未来に向かって飛び立っていくように感じた取材でした。
国分寺内科クリニックへのアクセス
クリニック詳細
名称 | 国分寺内科クリニック | ||
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住所 | 〒185-0012 東京都国分寺市本町2-2-1 cocobunji EAST 101 2F | ||
電話番号 | 042-322-1071 | ||
営業時間 | 月曜~土曜9:00~12:30
月曜~金曜14:30~18:00 *受付は診療時間終了30分前まで |
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定休日 | 土曜午後・日曜・祝日 | ||
ジャンル | 内科,糖尿病・代謝内科,内分泌内科 | ||
アクセス | JR「国分寺駅」北口から徒歩1分 | ||
駐車場 | 近隣に有料駐車場あり |
国分寺内科クリニックのコロナ対策
『国分寺内科クリニック』では以下のコロナ対策を行なっています
■入り口にアルコール消毒液・ノンアルコール消毒液を設置し、手指の消毒の奨励
■受付にパーテーションの設置
■患者様の接触を避けるために診察時間をずらしてご案内
■待合室の座席は間隔を空けて患者様をご案内
■マスク着用の徹底
■来院者全員に体温測定を施行
■風邪症状がある方の診察では、職員全員がフェイスシールドを着用
■院内換気の徹底
■診察後のアルコール消毒の徹底
ライターから一言
国分寺駅から歩いて1分。駅近くにある内科医院である『国分寺内科クリニック』。外観に見えるのは国分寺市のシンボルでもあり、クリニックの特徴でもあるカワセミのイラスト。クリニックの周りを飛び回るように描かれたカワセミたちが、明るい雰囲気を醸し出していました。
気さくで優しい木村院長は、今回取材させていただいた私に対しても常に笑顔で朗らかな方でした。きっと患者様に対しても同じように接していらっしゃるのでしょう。心温まる診察・治療を行なっているように感じました。
生活習慣病にカテゴライズされている糖尿病や脂質異常症を専門的に研究した後に、クリニックを開院された木村院長。国分寺には、糖尿病・代謝内科を専門的に扱っているクリニックは決して多くはありません。むしろ土地の広さを考えると少なすぎるようにも感じたからこそ、『国分寺内科クリニック』の存在はこの街にとって多くの恩恵をもたらすはずです。
糖尿病をはじめとした生活習慣病は医者と患者様が手を取り合って、お互いに努力を続けていかなければならない病気にも関わらず、合併症のリスクが高い恐怖と隣り合わせの病です。
私たちは、自分の健康を自分自身で理解しなければなりません。そして理解した上で、専門的な医師とともに改善を目指して一歩ずつ歩んでいく必要があります。
『国分寺内科クリニック』は、その点患者様のことを考えながら診察に当たっているクリニックです。糖尿病・脂質異常症の専門医である木村院長のお力と合わせて、自身の健やかな未来のために私たちも努力をし続けていきましょう。